「最近、通話中に雑音が入る」「着信が鳴らないことがある」──
このような不具合を感じていながら、“まだ使えるから”と、ビジネスフォンの点検を後回しにしていませんか?
実際多少の不具合を感じても、放置している企業は少なくありません。
しかし、ビジネスフォンは精密機器であり、長年の使用で内部の部品や配線は確実に劣化します。
この記事では、なぜビジネスフォンの点検が必要なのか、隠れたリスクや故障の前兆についても解説します。
ビジネスフォンと主装置(PBX)の法定耐用年数は6年
多くのメーカーでは、ビジネスフォンの保守対応期間は、およそ7年程度です。
部品保有期間をおおむね7年に設定しているメーカーが多く、この期間を過ぎると、交換部品の在庫がなくなり、いざ故障しても修理ができないケースが増えています。
というのも、ビジネスフォンと主装置(PBX)の法定耐用年数は6年と定められており、一般的に販売終了後6年でメーカーサポートが終了します。
つまり、点検を怠ることで、ビジネスフォンが故障した際に修理や部品交換の対応をしてもらえず、現在のビジネスフォンが使えなくなるリスクがある可能性があるのです。
ビジネスフォンのトラブル!どんなリスクがある?
予期せずビジネスフォンが故障したり不具合が起きると、営業電話が受けられない、社内連絡が滞る、顧客対応が遅れるなど、企業の信用にも関わる大問題に発展する可能性があります。
たとえば、数年前に導入したビジネスフォンの保守対応期間が終わっていて、すぐに部品交換や修理ができないような場合、数日電話がつながらない、ということも考えられます。
企業の信用問題に関わるだけでなく、ビジネスチャンスを逃すことになりかねません。
定期的なビジネスフォン点検は、こうしたリスクを防ぎ、安定した通信環境を保つために欠かせない取り組みと言えます。
点検で分かる!ビジネスフォンの「見えない劣化」サイン
私たちが現場でビジネスフォン点検を行うと、意外なほど多くの企業で“小さな異常”が見つかります。代表的な例に、以下のような症状があります。
1.ランプが点かない・電源が入らない
コンセントが外れているなどの理由で、接触不良の場合も。コンセントは接続されているのに電源が入らない場合は、機器の故障が考えられます。
2.通話中にノイズが混じる
-1台のみの場合
→ 電話機本体もしくはカールコードの接触不良や劣化が考えられる。コードやケーブル交換の対応で回復可能なことも。
-複数台・全ての電話機で発生している場合
→主装置(PBX)や主装置(PBX)側の配線の問題が考えられる。ビジネスフォンに精通した専門家による対応が必要。
3.内線は通じるが、外線が不通
→外線ユニットの故障や主装置(PBX)の設定、ケーブル断線などが疑われる。1台のみの場合は、コードに他の電話機をつなげて通話できるようなら、電話機そのものに問題があると考えられる。
4.モニターが表示されない
→電話機自体の故障や配線・ケーブルの不具合、主装置(PBX)のユニット故障、主装置(PBX)自体の故障が考えられる。修理や交換を検討する必要がある。
こうした症状は一度改善しても繰り返し起こることが多く、“完全な故障”の一歩手前のサインです。
早めに点検を行い、必要に応じて部品交換・メンテナンスを行うことが、ビジネスフォンをより長く安心して使い続けることにつながります。
主装置(PBX)、配線、電話機本体の3点を定期的にチェックしておくことで、急なトラブルを未然に防げるケースは数多くあります。
ビジネスフォン点検のベストタイミングと、信頼できる業者の選び方
では、どのくらいの頻度でビジネスフォン点検を行えばよいのでしょうか?
定期点検のタイミングは、保守契約の種類によって異なります。一般的に月1回、2か月に一回など、プランによって定期的に点検をしてもらえます。
特に以下のようなタイミングでは、必ず点検を実施することをおすすめします。
-導入から5年以上経過した
-最近、通話品質や着信動作に違和感を感じることがある
-オフィス移転やレイアウト変更を予定している
-メーカーの保守期間終了が近づいている
点検を依頼する際は、電話工事や保守実績の豊富な業者を選ぶことがポイントです。
ただの修理対応だけでなく、オフィスのレイアウトや環境を踏まえて、主装置(PBX)の状態診断から配線の見直し、劣化部品の早期交換提案など、トータルサポートを提供してくれる会社を選ぶと安心です。
点検の結果、部品交換が難しい場合には、中古電話機+既存電話機を流用したり、最近では、中古ビジネスフォンの活用や、クラウドPBX、IP電話などによるコストを抑えた商品プランも増えています。
コスト面、実用面から総合的に判断して、自社のニーズに合う電話機やプランを選ぶことが、業務効率化につながるカギとなります。
ビジネスフォン点検は「企業の信頼」を守る、転ばぬ先の杖に
それは、企業の「信頼を守るための予防策」であり、「健全な運営をするための投資」です。
もし少しでも「調子が悪い」「導入してから年数が経って心配」と感じているなら、ぜひ一度、専門業者による点検を受けてみてください。
オフィス電話本舗でもビジネスフォンの中古・新品の販売から工事、メンテナンス、そして定期点検まで一貫した対応が可能です。
ビジネスフォンの点検・購入・入れ替えをご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!






















