オフィス移転や拡大、あるいは社員の増員など、組織改編にはレイアウト変更がつきものです。レイアウト変更する上で注意しておきたいのが、「電話機や配線を甘く見てはいけない」ということです。
実際に、「電話機を隣の机に動かすだけだから」「LANケーブルを差し替えるだけだから」と、自力で配線を触った結果、社内電話システムのダウンや、ネットワーク障害が発生し、大慌てで私たちに復旧依頼が舞い込むケースが後を絶ちません。
この記事では、レイアウト変更の際、多くの担当者が無意識にやってしまいがちな「NG行動」と、トラブルを未然に防ぎ、スムーズに業務を再開するための鉄則をご紹介します。
1. 「これくらいなら大丈夫」という思い込みが招く3つのNG行動
レイアウト変更時によくある、ビジネスフォンやネットワークにおける「やってはいけないNG行動」を3つ挙げます。
NG行動①:電話機のケーブルを引き抜く
ビジネスフォンは、家庭用の電話機とは異なり、主装置(PBX)と密接に紐付いています。
最も多いNG行動は、電源が入ったままの状態で電話機のケーブルを無理やり抜き、別の場所へ繋ぎ変えることです。これを行うと、主装置(PBX)が「異常な信号」を検知し、場合によってはオフィスの電話システム全体がフリーズ(全台不通)してしまうリスクがあります。
NG行動②:ケーブルの「長さ」を無視した継ぎ足し
「ケーブルが足りないから」と、市販のLANケーブルや電話線を継ぎ足してデスクまで延ばす行為も、非常に危険です。
不適切な接続や規格外のケーブルは、通信品質を著しく低下させます。
特にIP電話環境では、通信速度の低下が音声の途切れやノイズを引き起こし、電話対応に支障をきたします。また、ケーブルを床に無造作に配置すると、足や椅子のキャスターでうっかり踏んでしまい、「断線」を招く要因になります。
NG行動③:ケーブルを自己流で差し替え
どのポートにどの電話機が繋がっているか(内線番号の構成)を確認せずに、見た目の判断だけでケーブルを差し替えるのは避けるべきです。後でトラブルが起きた際、どこに原因があるのか分からなくなり、復旧までの時間が数倍に膨れ上がります。
2. 「なぜDIYが危険なのか」隠れたリスク
なぜ、電話機の移動一つでトラブルが起きるのでしょうか。それはビジネスフォンが、「繊細な電流と複雑なデジタル信号で構築されている」からです。
私たちのような専門業者が工事を行う際、必ず行うのが「導通確認」と「主装置(PBX)のデータ確認」です。たとえば以下の点は、プロでなければ判断が難しい内容です。
電圧の過負荷: 複数の電話機を一台のハブやポートに無理に繋ぐと、過電流が発生し、機器の故障や発熱を招きます。
LAN/電話線の混同: 見た目が似ているLANケーブルと電話線(モジュラーケーブル)を間違えて挿し込むと、機器が故障するだけでは済まず、最悪の場合は主装置のカード(基盤)を焼き切ってしまうこともあります。
静電気による破損: 特に乾燥する季節、人間の体から出る微弱な静電気でも、主装置(PBX)の基盤にとっては致命的なダメージになり得ます。
自力で対応した場合、電話機の復旧だけでなく、「基盤の交換」や「データの再プログラミング」という、非常に高額で時間のかかる工事になってしまうケースもあります。
3. スムーズなレイアウト変更を叶える「事前準備ガイド」
トラブルを回避し、スムーズにレイアウト変更を行うための鉄則は「事前準備」にあります。
以下のポイントを押さえておくことで、不要なトラブルを避けることができます。
現行配置図の保存: 変更前の配線状態を、写真や図面で残しましょう。トラブル発生時の貴重な復旧資料となります。
ケーブルのラベル付け: どのケーブルがどの電話機(どの内線番号)のものか、マスキングテープなどで、必ずメモを貼っておきましょう。
専門家への早めの相談: 組織変更や増員が決まった時点で、まずは代理店へ相談してみましょう。
「今の主装置(PBX)の容量で増設できるか」「レイアウト変更にLAN工事が必要か」--事前に確認するだけで、当日のトラブル発生率はゼロに近づきます。
まとめ

移転やレイアウト変更は組織拡大や業績アップの証でもあり、企業にとっては、コスト削減や業務効率化のチャンスでもあります。
多くのオフィスで「IP電話化」や「スマホ内線化」が進んでいますが、もし移転などをきっかけに電話機を減らすことができれば、コスト削減の絶好の機会になります。
配線をいじる前に、一度「システムや構成そのもの」を見直してみるのも、賢い戦略です。
「座席替えの予定があるけれど、自分たちで触っていいラインが分からない」
「増員に伴う電話工事を、できるだけ安く済ませたい」
そんな時は、ぜひお気軽に「オフィス電話本舗」にご相談ください。
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